【姓名とも書くのが現代的】
後付に記す自分の署名は、姓を省き、「○○子」と書いたほうが謙虚で奥ゆかしいとされてきました。でも、現在では自分の署名もフルネームで書くのが普通です。ことに夫の上司にあてた手紙などに女性が名前だけで出すのは、何か特別な思いがあるようにも勘ぐられかねません。同じ名前の知り合いがいる場合もありますから、まぎらわしさを避けるためにも親類や親しい友人などに出す手紙以外は、後付の署名には自分の姓名をはっきり書きましょう。
一方、後付のあて名は名前を省き、姓だけにしたほうが敬意を表すことになります。目上の方の場合は特に、名前まで書くと気安すぎる与えがちです。あて名の『様』や『先生』などの敬称は封筒の表書きと統一しましょう。