手紙に使われる謙譲語とは?
【「言う」「行く」「いる」などでしょう】
手紙にもっともよく使われるのは、「言う」の謙譲語である「申し上げる」ではないでしょうか。「行く」の謙譲語は「うかがう」、「来る」の謙譲語は「まいる」。「いる」の謙譲語も「おる」も「○○いたしております」といった使い方で利用されます。また、「見る」は「拝見する」「聞く」は「うけたまわる」「うかがう」、「食べる」は「いただく」が謙譲語です。
ほかに「お書きする」「ご連絡いたす」「ご返事申し上げる」などのように「お」や「ご」を頭につけ、後ろに「する」「いたす」「申し上げる」などの言葉をつけると謙譲語になるものもあります。
【宛名に敬称の『殿』を使うと『様』よりも敬意が軽くなります】
宛名や手紙の文中で相手の名前の下につける『様』は、目上、目下に関係なくすべての人につけられる敬称です。公用文などに用いられる『殿』は、古めかしい言い方で、改まった感じがするかもしれませんが、現在の私信にはほとんど使用されず、使ってよいのは親から子供に出す手紙くらいです。