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尊敬語・謙譲語・丁寧語を使いこなす アーカイブ

2007年08月15日

手紙に使われる謙譲語とは?

【「言う」「行く」「いる」などでしょう】
 手紙にもっともよく使われるのは、「言う」の謙譲語である「申し上げる」ではないでしょうか。「行く」の謙譲語は「うかがう」、「来る」の謙譲語は「まいる」。「いる」の謙譲語も「おる」も「○○いたしております」といった使い方で利用されます。また、「見る」は「拝見する」「聞く」は「うけたまわる」「うかがう」、「食べる」は「いただく」が謙譲語です。
 ほかに「お書きする」「ご連絡いたす」「ご返事申し上げる」などのように「お」や「ご」を頭につけ、後ろに「する」「いたす」「申し上げる」などの言葉をつけると謙譲語になるものもあります。

【宛名に敬称の『殿』を使うと『様』よりも敬意が軽くなります】
 宛名や手紙の文中で相手の名前の下につける『様』は、目上、目下に関係なくすべての人につけられる敬称です。公用文などに用いられる『殿』は、古めかしい言い方で、改まった感じがするかもしれませんが、現在の私信にはほとんど使用されず、使ってよいのは親から子供に出す手紙くらいです。

言葉を尊敬語に変えるには?

【尊敬語にするパターンを覚えましょう】
 「聞く」の尊敬語は「お聞きになる」
 「入る」の尊敬語は「お入りくださる」
 「旅行する」の尊敬語は「ご旅行なさる」
というように、動詞に「お」や「ご」をつけて結びを換えるだけで尊敬語になるもの、また「聞く」や「入る」
は「れる」「られる」を後ろにつけて、「聞かれる」「入られる」としても尊敬語になります。ところが、この言い換えがあてはまらない場合もあります。
 たとえば、「食べる」は「お食べになる」とか「食べられる」といった尊敬語の表現はなく、「召し上がる」といいます。手紙によく使われる「言う」「行く」「来る」「見る」は、それぞれ「おっしゃる」「いらっしゃる」「おいでになる」「ご覧になる」と言い方が変わります。ほかに「する」は「なさる」と言う言い方に変わります。

敬語はどう使い分ければいいの?

【相手には尊敬語、自分には謙譲語を使いましょう】
 ていねい語とは「○○する」「△△だ」を「○○します」「△△です」と、いわゆる丁寧な言葉遣いにした語。手紙ではこの丁寧語を使うのが基本です。
 さらに相手側の呼び名や、相手の動作を示す動詞などは、尊敬語を使い、自分側の呼び名や自分の動作を示す動詞などは謙譲語を使うのが礼儀です。

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