【手紙の内容によっては省略】
安否のあいさつには、相手の安否をたずねるものと、自分側の安否を伝えるものとがあります。一般の私信では、先に相手の安否えを、次に自分の安否を書くのが普通です。でも、手紙の内容によっては、いずれかひとつが省略されたり、あるいは両方省略される場合もあります。
まず、相手の安否のあいさつが省かれる手紙としては、病気見舞いです。すでに先方が健康な状態でないことはわかっているので、あえて安否をたずねる必要はありません。病人やケガ人に「お元気ですか?」もないものです。災害などのお見舞いの手紙も同様です。これらの手紙では、自分側の安否のあいさつもたいてい省略されます。
また、慶弔事のあいさつ状などでは、相手の安否をたずねる一文は入れても、自分側の安否を伝えるのは省略されるケースが多いようです。