便箋やハガキは好みのものでよい?
【使い分けるのがマナー】
便せんや封筒にはカラフルなものや絵入りのものがたくさん出回っていますし、ハガキにしても一般的な官製ハガキから色もの、絵ハガキと多彩。家族の写真入のオリジナルハガキを作る人も増えています。しかし、これらを自分の好みやセンスだけで選んで使うと、相手や便りの内容によっては失礼にあたることもあるので要注意です。さまざまな便せん、封筒、ハガキの使い分けのマナーを知っておきましょう。
目上の方に出す正式な手紙は便せんも封筒も白が決まり!!
目上の方に出すかしこまった手紙や、おわび、お悔やみも手紙などは、白の縦書きの便せんに、白の定形の封筒を使うのが正式とされています。
淡いクリーム色などの便せんと封筒なども、フォーマルな手紙に使用されることがありますが、もし迷った場合はとりあえず純白のものを選んでおけば間違いありません。
カラフルな便せん、封筒や模様入りのものは親しい人あてに!!
友達同士の私信なら、色つきや模様の入った便せんと封筒でセンスよく出すのも楽しいもの。受け取った相手も味気ない白い便せんや封筒より喜んでくれるでしょう。目上の方でも親しい間柄なら、よほどくだけた色柄でない限り白にこだわることはありません。
写真などを同封するときに便利なひと言ですむ一筆せん!!
一筆せんは、時候のあいさつや安否のあいさつなどをいっさい省いていきなり用件に入ることができ、しかも、ハガキのように本人以外の人の目に触れることもありません。写真を送るときにひと言添えたりするのにも重宝です。その場合は1枚で書き終えてOK。でも、一筆せんのメッセージを送る場合は2,3枚に。4枚以上になるようなら便せんにします。
多目的に使える無地の官製ハガキ。書くときは文字の配置に注意!!
無地の官製ハガキは、あいさつ状やお礼状など目下、目上の人を問わずに出せるオールマイティなハガキです。ただ、目安になるものがないので、全体にバランスよく文字を配置するのが以外に難しいのが難点。余白が多すぎたり、逆に手紙の最後が書ききれず急に字が小さくなったりしないように、あらかじめ文字の配置を考えて。
お中元、お歳暮などのお礼状に最適な絵入り官製ハガキ!!
官製ハガキでも季節の花や景色などの絵が描かれたものは、ちょっとしたお礼状などに便利です。
絵の余白に文字を配置すれば、書く内容が少なくてもバランスよくおさまります。全体に散らし書きをしても格好がとれるので気を遣わずに書けます。上品な絵柄のハガキなら目上の方にも喜んで受け取ってもらえるはずです。
写真やイラストなどが印刷されたポストカードは相手の趣味を考えて!!
ステキな写真やイラストが片面に印刷された市販のポストカードは、あくまでも趣味のハガキ。夫の上司に代筆で出すような場合はふさわしくありません。また、犬嫌いな人に犬の写真のポストカードを送ったりしないよう、親しい間柄でも相手の好みを考えて選ぶことが大切です。
観光地の絵ハガキや家族の写真入りハガキはTPOを考えて利用!!
観光地の絵ハガキは、旅行先からの便りか、「先日○○へ行ってきました」という内容を含む便りに使うもの。以前旅先で買った絵ハガキが残っていたからと時期はずれに使うのは失礼です。
家族の写真や名前の入ったハガキは、家族ぐるみでおつきあいのある相手だけにしましょう。面識のない夫の仕事関係者などには使わないほうがいいでしょう。