パターンがわかればもう怖くない
目上の方に出す場合や改まった内容の手紙を書くのは、誰でも気が重いもの。でも、先のばしにしていると、ますます書きにくくなってしまいます。封書とハガキの使い分け、表書きや文章を書くうえでのマナーなど基本的なパターンさえ知っておけば、何も恐れることはありません。自分に合わない、かた苦しい手紙を書こうと頭を悩ませてなしのつぶてになるよりも、ヘタでも心のこもった手紙を出すことが何よりも大切。もらったほうもきっと喜んでくれるはずです。
≪手紙は『拝啓』で始まるのが礼儀とされたのは昔の考え方。仕事上や公的な手紙には今でも昔ながらの手紙のスタイルが用いられますが、現代の女性の私信には不似合い。新しい手紙の常識を、まずはチェックしておきましょう≫
≪ハガキは本来、封書に出す手紙に比べ略式ですが、なんといっても手軽に書けるのが長所。いくつかのポイントさえ守れば、いまは目上の人へのお礼状などもハガキで失礼にあたることはありません≫
≪ひとくちに封書、ハガキといっても、封書にもさまざなタイプがあり、ハガキにもいろいろな形式のものがあります。正式な手紙から親しい間柄のカジュアルレターまで、用途に合わせて使い分けましょう≫
≪書き方のスタイルや目的に合う便せん、封筒を選ぶほかにも、手紙を出すときには最低限心得ておきたいことがあります。うっかり知らずにいたために“常識のない人”と思われないように、手紙のタブーとマナーを覚えておきましょう≫
≪手紙を受け取って、まず目にするのが封筒の表書きと裏書き。これらは、いわば“手紙の顔”なのです。心を込めて書いた手紙の第一印象を損なわないように、こんなところにこそ、ぜひ心を配りたいものです≫
≪ハガキを受け取って、まず見るのが表書き。いくら略式の便りとはいっても、あて名に誤字があったり、文字の配列が乱れていたりしては、受け取った側もガッカリ。たった1枚のハガキだからこそ、表書きもあなどれないのです。≫
≪字がきれいで、手紙の文章も上手な人でも、意外に知らないのが“字配り”のマナー。特に目上の方にあてた手紙では、この字くばりのマナーを心得ているか、いないかで、印象にぐんと差が出ます≫
≪会話と違って、あとあとまで残ってしまう手紙の文章。うっかり言葉遣いを間違ってしまうと、もう言い直しはできません。だからこそ、手紙では尊敬語、謙譲語、ていねい語の使い方のチェックがとても大事なのです≫